スラップ訴訟の法的課題と表現の自由

勝訴の見込みがないにもかかわらず相手への嫌がらせや、言論抑圧を目的として提起される訴訟＝スラップ訴訟。そのスラップ訴訟の法的・憲法上の課題を徹底検証。ジャーナリスト当事者から見た言論封殺の現実と、被告当事者が語る訴訟戦略、そして、スラップ訴訟が憲法第21条（表現の自由）に与える影響、表現の自由を守るための法制度のあるべき姿を提言する。

スラップ訴訟には縁がない人にも、訴訟を恐れず権力を監視し続けるために、市民社会がジャーナリストをどう支えるべきかが問われている。また憲法上の価値である〈表現の自由〉を守ることは、法律家だけでなく、市民全体の課題でもある。是非この問題にコミットしてほしい。